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BV-10 Beveler

マイクロピペット・ベベラーとは

「マイクロピペット・プラーで作製したガラスニードルの先端を研磨する」。これがマイクロピペット・ベベラーの機能です。
それではなぜサッターは、「研磨器(Grinder)」と呼ばずあえてベベラー(Beveler)と呼んだのでしょうか。
それは、「誰の目にも明らかな斜角(Bevel)をマイクロピペット先端に作る」という意図が込められています。注射針の先のように、あるいは竹槍の先のように、斜角をつけることで鋭く尖らせるのです。しかし、従来のグラインダーで、特に先端径が数μmのニードルにおいてこれが可能な装置はありませんでした。
サッターのBV-10はそれをほぼ理想的な形で可能にした初の製品です。そのため敢えてグラインダーとは呼ばず、自ら「ベベラー」と称しているのです。

Points-P1000IVF

 特殊メカニカルの採用
BV-10 Mechanical「研磨面のブレ=0」を達成するには、いくつもの問題があります。例えばいくら研磨面の精度を上げても、それを支える回転系のブレを駆逐しなければ何の意 味もありません。従来機が、研磨板の精度を「敢えて下げる」ことをせざるを得なかったのには、まさにこの理由があるのです。
BV-10 シリーズのベベラーは、左図のような画期的なメカニズムを採用し、この問題を解決しまし た。まず研磨板は、 2 枚のレーザー研磨を施された完璧な水平面を油膜を介して半固定し、さらにこの研磨板を磁石によってマグネット・カップルとすることによって、ブレを 100%吸収できる構造となっているのです。

◇  レーザー研磨面とマグネット・カップルによる半固定
研磨板、およびそれを支える台(ペデスタル)には、「表面偏差0」を標榜するレーザー研磨が施されています。すなわち、こ れら2つの面が固定されれば、この段階で生じるブレや反りは0に抑えることができます。しかしここでの問題は、「研磨板は回転するものである」ということ です。回転させるには、完全固定するわけにはゆきません。この問題を解決するため、 BV-10 はこの両者を「油膜を介して半固定」することで解決しました。「回転軸」や「回転の中心」がないため、従来機のような「アナログ・レコード式」の、回転に 伴うブレや反りを完全に駆逐することに成功しています。さらに、研磨板を回転系に固定する方法は、画期的なマグネット・カップルを採用。ここでも水平水準 を一切失うことなくキープすることに成功しました。

◇ 「表面偏差 1.0μm以下」を達成した、超高精度のダイヤモンド研磨板を採用
回転系で達成した「ブレ・反り= 0 」を、研磨板そのもので失わせることは許されません。 BV-10 が採用するダイヤモンド研磨板は、表面偏差をなんと 1.0 μ m 以下に抑えています。しかも研磨剤はダイヤモンドで、その切れ味は従来機・類似機とは比較になりません。

◇ 3種類のダイヤモンド研磨板
比類ない切れ味を持ったダイヤモンド研磨板とはいえ、研磨対象の規模によってすべてを 1 種類で対応することはできません。なぜなら、例えばマイクロピペットの先端径は 0.1 〜 50 μ m に対応しますが、これは人間の眼には大差なくても、実に 500 倍のスケールを持っているからです。
これに対応すべく、 BV-10 は 3 種類の目の粗さのダイヤモンド研磨板を用意しました。最も細かい目のタイプを選択すれば、先端径 1 μ m 前後のマイクロピペットを仕上がりも美しく研磨することが可能で、最も目の荒いタイプでは、従来機で数時間を要した大径マイクロピペットも、ものの数分で 研磨を完了することができます。 BV-10 はご購入時に、これら 3 種の研磨板から 2 枚を選択することができます。

◇ 粗微動対応のマニプレータ
研磨対象(マイクロピペット)を搭載するマニプレータ部は、従来機と異なりフリー・ムービングを実現しています。これにより、研磨板の偏った消耗を防ぎ、またミクロレベルでの研磨スピードの変化要求にも対応します。
また、マニプレータ部での「研磨対象の研磨板へのアプローチ」には、粗微動の 2 種類の動きをサポート。肉眼下でのピペットの動きは粗動を使用し素早く研磨板にアプローチ、そののちは顕微鏡を使用し( BV-10D )ファインなファイナル・アプローチを微動ムーブメントによって実現します。
特に先端が微細なマイクロピペットを研磨する場合、非常にスケールの小さな動きが要求されますが、 BV-10 のマニプレータは必要にして十分なムーブメントを実現しているのです。しかも、回転レート(微動ノブの回転量に対する、ピペットの移動距離)までも設定・ 変更が可能です。

◇  「研磨の様子をモニターしたい」
例えば先端径が 1 μ m を下回るマイクロピペットを研磨する場合。研磨の様子を視覚的にモニターするには、総合倍率で数百倍が必要になり、しかも研磨の動的な変化を把握するのは 非常に困難です。しかし BV-10 はこれを達成するのに、画期的な発想の転換を行いました。
視覚的なモニターを諦め、「抵抗変化」をモニターすることによって先端での変化を推察します。一般に、マイクロピペットは研磨により先端径が広がると、そ の電気抵抗(マイクロピペット内部に電解液を充填した場合)が、面積の拡大に比例して累乗的に下がります。 BV-10 では、オプションで抵抗計および周辺装置を用意し、この独特のモニタリングを可能にしました。アンダー 1 、μ m のマイクロピペットを再現性良く研磨することは従来ではまず不可能でしたが、 BV-10 ではこれを可能にしています 。


BV-10シリーズは、用途・目的によって下記の4つのタイプから構成をお選びいただくことができます。詳細は、ソフィア・サイエンティフィックにお問い合わせ下さい。

規格・型番
内容・構成・用途
 BV-10B(ベーシック)  基本システム(研磨回転系+マニプレータ)
 BV-10C(抵抗モニタ型)  基本システム+抵抗計
 BV-10D(実体顕微鏡タイプ)  基本システム+80倍実体顕微鏡セット
 BV-10E(総合型)  基本システム+80倍実体顕微鏡セット+抵抗計

 

BV-10 主要諸元

 
内容構成 上記表をご参照ください
対応先端径 0.1〜50μm(要研磨板交換)
マニプレータ部 粗動部…1.9mm/回転
微動部…0.01mm/回転
入力電圧 115・230VAC切り替え式, 50/60Hz (要昇圧トランス)
ダイヤモンド研磨板(選択)
104F 目の粗さ: 極細 対応先端径: 0.2−1.0μm
104E 目の粗さ: 細 対応先端径: 0.7−2.0μm
104D 目の粗さ: 中 対応先端径: 2.0−20μm
104C 目の粗さ: 荒 対応先端径: 5.0−50μm
サイズ 48cm x22cm x200cm
重量 20kg
付属品 昇圧トランス、電源ケーブル、和英文マニュアル
保証 1 年間

 

 

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