DanioVision

フェノタイパーとは

ホームケージ・アセスメント・テストやノベル・オブジェクト・テスト、サーカディアン・リズム実験など、マウスあるいはラットが「アット・ホーム」でいられる環境での実験。しかし実際に実験を行うためには、照明装置やカメラといった機器を追加してゆかねばなりません。これらの機材はマウス・ラットの行動を制限してしまうばかりでなく、セットアップが面倒で、しかも複数台のマルチチャンネル実験の場合、各ケージの再現性に劣ります。これらの問題を本質的に解決したのが「フェノタイパー」です。

インテリジェント型総合ホームケージ」と名づけられたフェノタイパーは、昼夜を問わず撮影するための赤外照明と、聴覚刺激のためのブザー、そしてエソビジョンXTへ映像を送るためのカメラまでも統合した、まさにインテリジェントなホームケージです。必要な台数のフェノタイパーとエソビジョンXTがあれば、他の機器は必要ありません。

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(1) 一体型パッケージング・ケージ・システム

DanioVision

ノルダス社の新製品・フェノタイパーは、ローデント類のサイズに合わせたケージおよびフィーダー類に、高性能CCDカメラと白色光および全方位型赤外線照明装置を組み込んだ、まったく新しい概念のインテリジェント型ケージ・システムです。
赤外線照明は1点集中型ではなく、ルーフ面全体にアンビエントに施されているため、エソビジョンと組み合わせることで「追跡ミス」を皆無に抑えることがで きます。しかもたとえ明るさが変化する環境であっても、あるいはまったくの暗闇であってもローデントの追跡が可能で、昼夜を問わず使用できるため、複数台 のチェーン接続とあいまって、ハイ・スループットの実験に比類ない有用性を発揮します。

フェノタイパーは、 エソビジョンと直結できる各種の入・出力端子をはじめから備えており、この組み合わせは特に「フェノラブ」と呼ばれます。しかもこれらのハードウェアはは じめからファイン・チューニングされており、ポータブルでありながら完全なオブザーべーション・システムとして機能します。まさにエソビジョンとフェノタ イパーだけで、1つのラボを構築するに値するパワフルさです。オートフィーダーや、ローデントの到達位置による実験の開始・終了コマンドなども、エソビ ジョンから指定することができ、まさに「インテリジェント型ケージ・システム」の名に恥じません。

   フェノタイパー製品仕様:

   ビデオ出力: BNC端子・白黒映像

   音声および光刺激: 音声…〜2300Hz、〜70dB
   光刺激…590nm


   光 源: 赤外線…3 白色光…5500ケルビン全方位型

   サイズ:

   小型ローデント類用…305×305×435(mm)
   中型ローデント類用…470×470×660(mm)
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(2) マルチチャンネル実験構築が容易なチェーン接続

フェノタイパーは単独でも使用できますが、エソビジョンXTと併用することで最大のパフォーマンスを発揮することができます。
エソビジョンXTと組み合わせることで、ライトや聴覚刺激装置(ブザー)のリモート・コントロールはもちろん、リコメータやペレット・ディスペンサーなどを連動して制御し、例えば「シェルターの中に入ったらペレット支給」などのロジックを具現することができるのです。注1
しかもこのような実験系を、最大で16系統まで増設可能。マルチチャンネル・ハイスループット実験の自動化に威力を発揮します。この、極限まで自動化を推進したセットアップは特に「フェノラブ」と呼ばれ、世界の製薬会社などでタイム・コストセービングに貢献しています。

※注1…マルチチャンネル(最大16チャネルを1系統のエソビジョンXTで使用可能)のためには、エソビジョンXTマルチアリーナ・モジュールおよび映像統合のためのクアドラユニット(4系統の映像を1つに統合)が、リコメータなどの機材をコントロールするためにはトライアル&ハードウェア・コントロール・モジュールが必要になります。
詳細は、ソフィア・サイエンティフィックにお問い合わせください。

2チャンネルのフェノタイパー内でのマウスを個別に追跡中。4分割された映像の左側は横からのもの、右側はフェノタイパー装備のカメラによる映像です。
エソビジョンXTはこの左側の映像群を解析し、「シェルターへの逃避行動」および「ペレット・ディスペンサーへの接近行動」を計測します。それぞれの行動は上図のバーグラフで示されます。
もちろん、総移動距離や速度など、他のパラメータも自由に解析可能です。