The Observer

観察データ収集・解析用システム「ジ・オブザーバーXT」とは

「ありとあらゆる対象に使用可能」というのは、誇張でも何でもありません。
およそ「行動するもの」であれば、すべてジ・オブザーバーXTで解析が可能です。
それは、言ってみればジ・オブザーバーXTが「紙とエンピツとストップウォッチの現代版ソフトウェア」であるからです。

古来、行動観察の基本は、これら「三種の神器」によって行われるものでした。
しかしながらテクノロジーは日進月歩に進化し、今では映像メディアとしてムービーファイルが用いられることが当然になってきました。

それではそんな「一見単純な作業を代行するソフトウェア」が、なぜジ・オブザーバーXTでなければならないのでしょうか。

Points-OBXT



(1) 「かゆいところに手が届く」各種の初期設定

「どんな対象の、どんな行動を観察するのか」。これは一見単純なようでいて、非常に具現化させにくいファクタです。特に定量的な分析を行いたい場合、ソフトウェアがこの部分をしっかりサポートしていないと、最終的に信頼できるデータを取り出すことができません。
ジ・オブザーバーXTは、ノルダス社が20年の歳月を費し、10つのバージョンを重ねて練り上げられたツールです。行動観察・解析のノウハウの限りを尽くした専用設計は、まったく独特です。
それは、「英文法構造」を基本とした、非常に堅牢なロジックなのです。

具体的な例(サンプル)を見てゆきましょう。

A) 動物を観察対象とされるお客様用のサンプル (※ヒューマン対象のお客様はこちらへどうぞ)

例えば「10頭のサルの群れを観察し、(1)被接触回数 (2)威嚇行動回数 (3逃避・接近行動回数 によって、「ボスの存在を特定する」という実験プロジェクトを考えてみましょう(これはサンプルですので、この方法論の妥当性は、とりあえずここでは問わないでください)。

この場合ジ・オブザーバーXTが取るロジックは、英文法に喩えますと;

(1) どの個体が(英文法の「主語」)
(2) どの個体に対して(英文法の「目的語」)
(3) 何をしたか(英文法の「動詞」)



に基づいてロジック構築されます。もちろん、この他にも「間接目的語」や「補語」、「装飾語」(どのようにして)などを設定することも簡単です。

OBXT-Scheme

(2) 簡単操作のコーディング(行動記録)

このようにして設定したファクタに基づき、続いてビデオ映像によるコーティング(記録・アノテーション)を行います。
下記に、簡単なコーディングの様子をビデオにしたサンプルをご用意しました。

上記の初期設定に基づき、実査にビデオファイルを取り込んで1分ほどデータのコーディングをしています;

このビデオでは、再生開始後にまず「サルA」が00:32の時点で「サルB」を「威嚇」します。
続いて00:37の時点で「サルB」が「サルA」から「回避」します。
そして00:64において「サルB」が今度は「サルE」に「接近」します。

ここまでをご覧いただきますとお分かり頂けますように、
A) 何かのイベント発生時に「Subject」(主語・『誰が』)をクリックするとビデオが自動的に一時停止。続いて「何をしたか」「誰にしたか」のデータを入力し、完了すると再び-ビデオが再生されます
この機能は、行動観察の記録時には大変重要な機能です。
もちろん、再生スピードを変更することも可能ですし、このようなビデオファイルを同時に2つまでジ・オブザーバーXT内に取り込んで、時間同期をかけて再生することも可能です。同じ時間に他の場所で発生しているイベントを観察する、同じシチュエーションを別のアングルから観察する、等にとても有用な機能です。

※オプションの「ビデオ拡張モジュール」を追加していただきますと、同時に扱うことのできるビデオファイルの数を、4まで増やしていただくことができます

行動観察専用のジ・オブザーバーXTならではの「かゆいところに手が届く」ソフトウェア・デザインです。

次のページ(データの解析計算とプレゼンテーション)へ