DanioVision

ゼブラフィッシュ解析用システム「ダニオビジョンXT」とは

飼育が容易で成長の早いゼブラフィッシュは、ゲノム解読が完了し遺伝子操作が容易で、しかも多くの個体数を一度に処理できるというメリットを持つため、神経発達系のモニタリング、遺伝子発現研究、投薬効果スクリーニングなどに最適なモデル動物です。

ノルダスの新製品ダニオビジョンは、ゼブラフィッシュの稚魚を用いたマルチチャンネル実験専用に開発された、オール・イン・ワンのインテグレート型パッケージ・システムです。

Points-DanioVision



(1) プラグ&プレイの一体型パッケージング・システム

DanioVisionダニオビジョンに先立ち、「ゼブラフィッシュ用タワー・フィルミング・システム」を開発していたノルダス社は、すでにゼブラフィッシュ解析シ96WellPlateステムのノウハウを十分に蓄積していましたが、ダニオビジョンは、これらのノウハウの集大成とも言える、「高度な技術と簡単な操作性を両立した」インテグレート型パッケージング・システムです。

96穴のウェル・プレートをそのまま使用するため、これらのウェルを光学歪みなく均等に観察するためには、非常に特殊なノウハウが必要でした。タワー・フィルミング・システムにおいては全長が2mに迫ろうかという高さでしたが、ダニオビジョンにおいては、新しく開発された特殊レンズの採用により、非常にコンパクトなシャシを実現しました。

このシャシはスタンダードな96穴ウェル・プレートをワンタッチで装着可能。そしてその上部に赤外線カメラを、下部には赤外照明を装備しており、リッドを閉めることでパッケージ・ハードウェアとして完結、ゼブラフィッシュのアクティビティを上げる条件を整えることができます。その後は、エソビジョンXTのインストールされたPCと接続するだけ。非常に簡潔なセットアップを実現しました。

   ダニオビジョン・ハードウェア構成内容:
   1−1) 赤外照明
   1−2) 赤外線カメラ
   1−3) 特殊光学レンズ
   1−4) ウェル・プレート専用ステージ
   1−5) 可視光照明
   1−6) 環流用インレット・アウトレット
   1−7) アイソレート型シャシ
DanioVision-closed

(2) 外界からアイソレート、安定した実験環境

リジッドなリッドを閉めると、内部は完全に遮断、レベルの高い遮光性と遮音性を実現します。
ゼブラフィッシュの行動に意図する実験内容を反映させるためには、そのアクティビティを最大限まで上げる配慮が必要です。成魚を使用するには実験室そのものを作り替える必要まで生じることがありますが、稚魚をダニオビジョンで解析するなら、そのような配慮は必要ありません。

またこのハードウェア・シャシには環流用のインレット・アウトレットが装備されています。環流装置を組み合わせることでさらにゼブラフィッシュの環境を整えることが可能です。

※環流装置そのものはシステムには含まれません


(3) 解析ソフトウェアは「エソビジョンXT」

ダニオビジョンが採用する解析ソフトウェアには、すでにバージョン8 を数え世界中の大学や 実験施設で多くの実績を誇るノルダス社のエソビジョンXT を採用して います。「システムのために安易なソフトウェアを取って付けた」という次 元を遙かに超えて、あたかもゼブラフィッシュ専用にデザインされたか如き、盤石のシステムです。
ノルダス社作成のビデオ映像により、実際のダニオビジョンのセットアップと、エソビジョンXTの動作画面をご覧ください;

赤外バックライト照明、高解像度赤外線カメラと、専用デザイン特殊光学パスの組み合わせによって浮かび上がる96個体のシルエット。これらは個別にデータ取得され、運動量や回転量・蛇行性など、エソビジョンXTの誇る200以上の解析パラメータにより解析することが可能になります。
またエソビジョンXTの優れたデータ・ビジュアライズ機能により、これらの移動軌跡を事後再現することも可能です。従来のゼブラフィッシュ解析の概念を遙かに超えた解析性能は、「得られた映像から、できる限り多くの情報を導き出す」ことをモットーとしたノルダス社製品に共通するポイントです。